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コンサル挑戦の日々

コンサル転職に向けた取り組みを日記形式でブログにしてみました。 同じようにコンサル志望の方、またはコンサルに興味のある方に見ていただけると嬉しいです。

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研究開発の目的・役割について考え直してみる

■研究所の役割は新規事業立ち上げ

前職で研究職をしていた頃、自分は新規事業を立ち上げるという志をもって取り組んでいました。しかし、新規事業、というとM&Aやアライアンス、ベンチャー企業などがイメージされやすいのではないでしょうか?

なぜ新規事業を立ち上げるのが目的なはずの研究所が、こうした上記のなかでとりだたされることなく、「オタク」のような集まりと解されるのか、憤りを覚えていました。




■研究の半分くらいは実用化の見込みが薄いもの?

企業の研究もそうですが、特に、大学の研究はアカデミックな要素が強いと思います。企業に就職する学生は、大学、大学院時代に、こうしたアカデミックな環境で自分の専門性を高めて企業に入社します。

問題の一つは大学での教育にあるのかもしれません。というのも、大学ではやはりアカデミックを追求するという目的のもと、インパクトファクターの高い論文に掲載されること、学会での発表をすることに重点が置かれ、特に実用化という観点ではなく、新しいもの、学術的に興味深いものが重要視されていると思います。問題は、実用化の芽が全くないという気配があるにもかかわらず、「将来的に何かに使えるかもしれない」という点で研究を進めるものがあるということだと思います。あまり言い過ぎないようにしますが、大学発の新規事業というのは、多くないように思えます。

 

■研究も「目的」あってのもの

というのは、将来「何かに使えるかもしれない」ものは、使えるかもしれないし、使えないかもしれない。特に、そのあたりの感覚は現場は分かるもので、面白いけど「将来使えないかもしれない」ということを薄々気付いている可能性もあるかもしれません。もちろん技術的にイノベーティブな進歩があり、限界だと思われていた数値を超える性能が出る、ということもあるかもしれませんが、その兆しがあるかないかも分かるときもあるでしょう。

なにが言いたいのかというと、大学の研究では、「○○年後に新しい事業となる商品を出す」、という目標ではなく「使えないかもしれないけど、使えるかもしれない」といった技術を生み出しており、研究を行うものの新規事業を目指すという意思が薄いことが問題なのかと思います。

 

■企業の研究はどうか

そうした学生が企業に入社した場合、やはり根源にあるのは大学時代に学んだアカデミックな経験だと思います。こうして、大学で「新規事業」という視点をもたずに研究をしてきた人が企業に入ると、やはり大学の研究の延長になりがちではないでしょうか。こうした意識から、企業の目的である「新商品・新規事業開発」あるいは、「特許による利益」など、カネを回収するという意識が薄い状態の方が多くなってしまうのではないかと思います。研究者は非常に優秀な方が多く、頭もよいと思いますが、カネに関する考え方は弱いような気がします。

そのため、アカデミックな経験の延長から「性能の良いものを作ることが新しい開発」であり、「良いものを作れば売れる」という幻想にとらわれてしまうのかもしれません。

 

■現実は違う

営業などの経験をした事のある方ならば、この感覚はある意味では違うと感じるでしょう。というのは、「良いもの」であることに加えて、「競合優位性を認めてもらえる」ものでなければ、顧客への訴求にならないためです。「良いもの」が「顧客に差別化要素を認めてもらえる」ものであれば良いのですが、研究者の観点での「良いもの」は手前味噌な場合も多く、顧客は良さは認めているものの、「それにお金を出すのとは別問題」という場合を経験することも多いでしょう。

 

■どうすればよいのか

やはり、研究者の意識として、自分達は研究者、というのではなく、自分達は新規事業を立ち上げる、という意識をまずもつことが大事でしょう。その上で、顧客が差別化を認めてくれる要素は何か、顧客の声を取り入れつつ、あるいは顧客の課題を解決できるソリューションを提供すべく、研究開発を行い、差別化要素を生み出していくのが良いのでしょう。特に、顧客の声を聞くというのは、簡単なようで非常に難しく、よく理解していなければ表面的な理解で終わってしまい、ものづくりは失敗すると思います。やはり、研究者もただ研究すればよいという意識ではなく、こうした顧客の奥底にある悩みや要望を汲み取り、研究に反映しなければ、研究から新規事業はつくりだせないのではないでしょうか。

 

■まとめ

いかがでしたでしょうか?自分は研究者はもっと評価されるべきだと思いますし、大きな目標に向かって仕事をすべきと考えています。研究者に対する見方が変わるといいですね。

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この記事へのコメント

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konsaru

なるほどです。コンサルかなり興味あったんで、26分も見まくってしまいました。私もサイトしてるんで、よければコメントよろしくです!今年もがんばりましょう。
  • from ききみみこちさん :
  • URL :
  • 2017/01/02 (15:39) :
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  • Res

プロフィール

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たかおう
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男性
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某メーカー
趣味:
テニス
自己紹介:
某メーカーで研究職をしています。
趣味はお散歩、テニス。甘いものも大好きです。
マイペースな性格でコンサルの激務とはイメージが違うと思いますが、思うことがあり、現在コンサル挑戦中です。

よろしくお願いします。

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申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。

少し難易度は高めな内容ですが、コンサルの論理的な分析ではなく、 経験や勘、等の非論理的な思考によって、会社がうまく行く 場合もある、とのこと。これらの意見も取り入れて、コンサルできると もう少しレベルアップできるような気もします。

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