コンサル挑戦の日々
コンサル転職に向けた取り組みを日記形式でブログにしてみました。 同じようにコンサル志望の方、またはコンサルに興味のある方に見ていただけると嬉しいです。
クライアントとのコミュニケーション
- 2017/02/03 (Fri)
- 仕事 |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
■人を動かすということ
プロジェクトを行ううえで、クライアントの情報をいただくことがあります。たいした情報でなければ、クライアントもすぐ用意できますが、コンサルティングの場面で必要となる情報というのは、クライアント側も情報を集めて整理しないといけない場面があります。そんなとき、年齢的に若手であるコンサルタントの指示であっても、すんなり聞いてくれる場合と難儀する場合があります。
すんなりと聞いてくれる場面とはどんな状況でしょうか。簡潔にいうと、クライアント先の抱える問題について重大だと感じており、コンサルタントの提示する進め方によって、解決の糸口が見出せそうだと思っていただけたときだと思います。
■クライアントとの信頼関係も重要
もちろん、最終のアウトプットのイメージを出しながら、納得感のある進め方をすることは重要ですが、それ以外にも、信頼関係というのは意外と重要です。
というのは、クライアントは最初、コンサルタントという人間に対して信用していないのが普通です。窓口となる事務局ならまだしも、プロジェクトメンバーとして集められた人間は、一体これから何が起こるのか訝しがっていると思います。
そのため、キックオフで、しっかりと納得感のある進め方、アウトプットイメージを提示することは非常に重要ですが、飲みの場や、喫煙の場でのコミュニケーションによって信頼関係が積み重なると、現場の実情や、本人の思うことを話してくれることがあります。この情報は、表面的な情報よりもよっぽど重要であることが多く、現場の雰囲気を鑑みながら、どのような方向で改革を進めるべきか、判断の材料となることもあります。
■表面的な支援にならないように
コンサルティングを行ううえで感じることとして、表面的なやりとりをしても、経験のあるコンサルタントであれば、悪い意味でこなしてしまうことは出来るかもしれません。しかし、クライアントに寄り添った、本当の意味で付加価値のあるコンサルティングを提供するためには、クライアント先の商売内容や技術についても理解し、飲みの場やミーティング以外の時間でのコミュニケーションなど、様々なところから情報を入手し、活かしていくことが必要なのだと思います。
■日常生活も学びの場と捉えるか
コンサルタントとして、先輩からアドバイスを頂いたことがあります。優秀なコンサルタントは、会社に来ている時間だけを学びの場としているのではなく、普段の生活でも、常に学びの目をもって行動している。例えば、スーパーマーケットにいったときでも、棚にどのメーカーの商品が多く占めているか、売れ行きはどの程度か、どの場所に商品が位置しているか、など、観察する項目は多くあります。こうして得る情報をもとに、クライアントともコミュニケーションをとり、より多くの情報を取得していく。こういうことができるのは、モノに興味をもち、ヒトに興味をもち、なにより学ぶことに興味をもつことができる人だと思います。
豊洲市場は本当に危険なのか
- 2017/01/23 (Mon)
- 時事・ニュース |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
■地下水から環境基準の最大79倍のベンゼン検出された豊洲問題を考える
「【豊洲市場】地下水から環境基準の最大79倍のベンゼン検出 移転判断に影響か」http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/14/toyosu-basement-water_n_14161888.html
豊洲の問題は大事になってしまいました。小池知事も、今回の水質検査での幕引きを意図していたのかもしれませんが、環境基準の79倍ものベンゼン、そしてシアンが検出されてしまうと、移転にも影響が及ぶでしょう。しかし、すでに6,000億円もの税金が投入されているとのことですので、移転の撤回というのも難しいでしょう。
しかし、もし移転の判断を下す場合、結局不安を煽り、問題が小さいと判断できる場合でも風評被害は甚大でしょう。小池知事にとっては、退くも地獄、進むも地獄、でしょう。
■そもそも、環境基準ってなに?
ところで、そもそも環境基準の79倍と、非常に大きな値のように取り扱われていますが、環境基準の値って実際どの程度なのでしょうか?
ベンゼンでは「0.01mg/L以下」となります。非常に小さい値と思いませんか。前職化学系の研究開発を行っていた身から申し上げますと、79倍だったとしても、飲むわけではないので、ほとんど問題のないレベルです。そんなことを言うと、ベンゼンは揮発性なので、危ない、という方がいらっしゃると思いますが、基本的に微量に水に溶けているベンゼンが揮発しても、大気中ではさらに薄まっていきますし、大気汚染防止法の基準は0.003mg/m3なので、暫定的にL表記をすれば、3mg/Lとなります。もともと0.79mg/Lのベンゼン水溶物が揮発しても、恐らく人体には影響がないのではないでしょうか。
シアンにしても、環境基準の値はかなり低い(というか検出限界に設定されている)ものであり、これがあるから人体に影響があるかといわれると必ずしもそうではないかもしれません。
福島原発の放射線の例もそうですが、年間の被爆量の基準が1mSVとなっていますが、これってレントゲンをとるとあっさりと超える値なんですよね・・。こうした実情からすると、神経質になりすぎなように感じます。
■豊洲市場はどうなるのか
環境基準がおかしい、という話はありますが、残念ながら、日本での基準値として、この環境基準は採用されています。そのため、実際に人体に影響がないとしても、豊洲移転を選択した場合、風評被害は免れないかもしれません。
基準が厳しすぎることも良くありませんが、基準を超えると過敏に反応するところは、日本人の悪いところのようにも感じます。
すでにマスコミが過剰に報道しているように思いますが、こうした内容は結局、築地市場の人達に対しての風評被害をもたらすだけで、被害しかないですね。
ことの発端は、盛り土の問題だったかと思いますが、変な方向に話が進んでしまい、結局風評被害だけをもたらす・・、となると、少し残念ですね。
もちろん、安全・安心は保たれたうえでの移転が望ましいので、小池知事の動きは正しいのかもしれませんが、話を大事にしすぎた感じがします。
いまさら環境基準の値がおかしい、といっても聞く耳を持つ人は多くはないでしょう。
一度イメージが悪化したものを、立て直すのは、簡単ではありません。
どのような収束を迎えるのかは、小池知事の判断を待つしかないかもしれません。
ただ、築地市場の老朽化などの実態を鑑みて、移転はしなければならないため、現実的に見て豊洲以外に選択肢をもつことは中期的に見ても難しいのではないかと思います。
恐らく、最終的に安全面で問題ないとする専門家の意見を取り入れて、豊洲移転になるのではないかと思います。
そうしたことからも、環境基準という数値についても、より具体的に人体への影響を考慮しながら現実的な値に設定していかなければ、今後もおかしな風評被害を被る人が増えていくのでしょう。こういった安全基準は、「低ければ低いほど良いでしょ」というのではなく、本当に安全の実情を踏まえながら設定しなければ、後々問題がでるものですね。これはほかの色んなことにもあてはまるような気がします。
クライアント先会議での発言をするために
- 2017/01/20 (Fri)
- 転職 |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
■クライアント先で発言する恐怖
転職した当初、コンサルタントとして、クライアント先での発言は非常に恐怖を感じることがありました。事業会社にいたときには、いわば「思いつき」のような発言でも許されていましたが、コンサルタントとしてクライアントで発言するにあたり、「思いつき」で発言すると、時にはクライアントを不安にさせてしまい、信頼を失うことにもつながると思います。
■言動に対しての根拠を
コンサルタントとして、資料や発言の根拠をもつことが大事だということは、
経営コンサルタントに必要とされる能力を6つまとめてみた
でも書いてきましたが、とくに入社したてのころ、経験もないときには価値のある発言は中々難しいと思います。そんな中、コンサルタントとしては会議での発言を求められます。こうなると、特に新人の時には付け焼刃程度の知識ではボロが出ますので、中々大胆に発言しにくいということがあるのではないかと思います。
■「思いつき」とは
そもそも、「思いつき」とはふと頭に浮かんだこと、です。つまり、よさそうだなーと思ったものの、その根拠については精査しない状態のものです。もちろん、「思いつき」は悪いことではありませんが、クライアント先で発言するためには、最低限、根拠や事例などを調べてから発言するのが良いでしょう。
■「思いつき」でない発言をするためには
とはいっても、頭に浮かんだことを話したいこともあるでしょう。コンサルタントとして活躍していくためには、こうした「思いつき」のアイデアを、日ごろの勉強で「コンサルタントとしての発言」に昇華しているように見えます。本を読んで、勉強し、事例としてスライドに書き起こすなど、時間を使って頭を整理して、クライアント先でも活用できるレベルにしていく。こうした努力の積み重ねと、クライアント先での経験があって、より実力のあるコンサルタントに成長していくように思えます。
■努力する才能
ただ、こうした積み重ねをするということは、口で言うのは簡単ですが、実行するのは難しいです。この作業を苦痛と感じるのであれば、なかなか難しいかもしれません。普段のコンサルティング活動を行いつつも、空いた時間でこうした努力をしていける人間こそが、コンサルタントとして、成長していけるのだと感じています。
■まとめ
今回は、クライアント先での発言を例として、コンサルタントとしての努力を書きましたが、いかがでしたでしょうか。少しずつ、自身が感じたことも含めて更新していければと思いますので、よろしくお願いします。
コンサルタントとして求められる言動
- 2017/01/17 (Tue)
- 転職 |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
■コンサルタントになって感じたこと
前職の研究職からコンサルタントになって感じたことがいくつかあります。その一つに言動があります。研究職だったとき、自分は時々思いつきのような発言をしていたことがあり、コンサルタントになったときにこの発言は厳しく指摘されました。コンサルタントという職種では、クライアントの前でコンサルティングをしていくわけですから、思いつきのような発言をすると、クライアントに不安を与えてしまうことにもつながります。そのため、どんな場面でも、自分の発言の根拠をしっかりともち、責任のある発言を行う必要があります。
■不安のなかでのコンサルティング
アシスタントとして活動するときは、経験が少なく、新しいことを行う機会も多いです。そんな中で、プロジェクトリーダーが不在で、クライアント先に行くこともよくあるわけです。事前にプロジェクトリーダーとよく議論して、内容を理解して臨むわけですが、実績があるわけでないので、クライアントから厳しい質問が来たときに、不安に思いながら答えていくわけです。実績がない、というのは非常に不安が伴います。このやり方でプロジェクトリーダーはうまくいくといっているが、本当にうまくいくのか?
もちろん、これならばうまくいく、という流れもありますが、成果につなげるためには、クライアントの協力が必要なこともあり、納得してもらうことが大事です。
そんな中、不安を出してしまうと、クライアントも不安になるだけでなく、こんなコンサルタントに依頼はしたくない、と思われてしまうわけであります。
そのため、新しいことをやる際には、常に不安がありながら取り組んでいくことがあります。しかし、そんなときでもしっかりとクライアントと向き合い、導いていく必要があります。そんなことから、コンサルタントは「素の自分を出さない」とか「キャラを演じている」など言われることもあるのかもしれません。こうしたことは、できればやりたくないですが、クライアントを不安にさせないためにも必要なことかもしれません。
■コンサルティングのやりがいとは
やはり、結果が出たときでないでしょうか。コンサルタントは、最初はクライアントから部外者のように見られ、現場の人間からは訝しく思われることもあります。こうしたなかで、クライアントにも認められ、協力してもらい、そして成果につながるとき。これが、コンサルタントとして一番うれしいときなのではないかと思います。このような経験を積み重ねられると、やりがいと実力がついてきて、よいコンサルタントになっていくのだと思います。
コンサルタント2年目の年末振り返り
- 2016/12/31 (Sat)
- 仕事 |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
■今年一年を振り返って
今年も残すところあと数時間ですね。去年はコンサルタントに転職して、色々と初めてばかりの生活でしたが、今年もなかなか新しいことばかりの一年だった気がします。
前職の研究職と違って、コンサルタントの仕事は色々なクライアントと接するために、新しさがあると同時に、2年目にもなると仕事に求められるものも当然上がり、その要求に答えるべくまた四苦八苦することになるような気がします。
■やりがいとは
そんななか、コンサルタントとしてやっていくためにはやはりモチベーションが重要なのだと非常に感じました。言われたことだけをやっている指示待ち人間のようなタイプはコンサルタントには向かないでしょう。激務をこなしながら、時間をつくって勉強の時間をつくり、貪欲に学んでいける人が向いているのだと思います。
そうしたやりがいをもつためには、個人的に思うのは、やはり「成功モデル」をつくることなのかと思います。精一杯努力して、クライアントから感謝されるような体験ができると、やはりモチベーションもあがりますし、がんばろうと思える原動力になるような気がします。
■来年に向けて
表面的なコンサルティングなど、意味がないに等しいでしょう。クライアントの内部事情まで把握し、心情を理解しつつも時にはあえて厳しい提言を行うことができること、さらに、提言するだけでなく、実行の支援もすることで本当の企業の改革ができるのだと思います。
来年度は3年目に入り、また求められるものは大きくなってきますが、クライアントの改革を行えるような人間性、高いコンサルティング技術をもてるよう、一層精進していきたいものです。
プロフィール
趣味はお散歩、テニス。甘いものも大好きです。
マイペースな性格でコンサルの激務とはイメージが違うと思いますが、思うことがあり、現在コンサル挑戦中です。
よろしくお願いします。